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チェンバロとピアノの違い

チェンバロ

チェンバロとピアノは形が似ていて、鍵盤を押すと音が出るので、何が違うのかと思われるかもしれませんが、音を出す仕組みが違います。
ピアノは打弦(だげん)楽器、チェンバロは撥弦(はつげん)楽器で、ピアノはハンマーが弦を叩いて音を出し、チェンバロはツメのようなものが弦をはじいて音を出します。
チェンバロのほうが古い楽器で、写真のように、貴族に喜ばれるような美しい装飾がほどこされています。また、鍵盤の色が白黒逆であることに気付かれたかもしれません。バロック時代には、鍵盤の白い部分には象牙、黒い部分には黒檀が使われていました。貴婦人が弾いたときに手の白さが引き立つように、という理由もあったとか。
次回の「クラシック音楽のひととき」は「夏に聴きたいクラシック」。優雅にバロックの曲も入れたいと思います。

幸せを分かち合う助けとなるように

ベートーヴェン

ベートーヴェンの言葉に「音楽があなたの人生の重荷を振り払い、あなたがほかの人たちと幸せを分かち合う助けとなるように」という言葉があります。人生のいろんな場面で、音楽は寄り添ってくれます。

クラシック音楽講座では、いろんな音楽をご紹介するとともに、エピソードを交えて、楽しく午後のひとときをお過ごしいただければと思っています。9月14日(金)はベートーヴェンです。

短調なのに長調?

温室にて

CM曲の魅力を紹介した番組で、「チョコボール」のCM曲の魅力をお話されていて、なるほどと思いました。「クエクエチョコボール♪」の音楽は、メロディが短調で、伴奏が長調という組み合わせなので、本来、物悲しいはずなのに、明るい曲に思える不思議な音楽だと説明されていました。それで、思い出したのは「おさるのかごや」です。長調とも短調ともいえないような構成で、機微さえ感じます。

絵画はマネの「温室にて」。場所はマネが借りていた温室だそうです。

白鳥の歌

シューベルト

先日、シベリウスの「トゥオネラの白鳥」をご紹介しましたが、今日は「白鳥の歌」について、お話したいと思います。

「白鳥の歌」はシューベルトの14曲の歌をまとめた遺作集です。「白鳥は死の直前だけ美しい声で鳴く」というヨーロッパの言い伝えにちなんで、遺作集に使われました。ギリシャ神話のなかで、白鳥は音楽の神アポロンによって創られたとされています。

「白鳥の歌」のなかの「セレナード(セレナーデ)」は中でも有名です。もともとはドイツ語の歌詞ですが、堀内敬三による日本語の歌詞は古典的で、「洩る月影」や「たゆたいそ」という言葉が繰り返され、不思議な響きが心地よく聴こえます。写真はシューベルトです。

トゥオネラの白鳥

白鳥

「トゥオネラの白鳥」はシベリウスの交響詩です。トゥオネラとは北欧神話「カレワラ」に出てくる黄泉の国のことです。イングリッシュホルンが白鳥を表現するのですが、この楽器、ホルンではなく、オーボエの仲間です。

チャイコフスキーの「白鳥の湖」がワーグナーの影響を受けた作品のように、シベリウスもまたワーグナーに感銘を受けた一人です。幻想的な世界に招いてくれるような美しい曲です。

ヴィオラ・ソナタ

ドボルザーク

ブラームスの作品に「ヴィオラ・ソナタ」があります。もともとクラリネット・ソナタとして書かれたものを、ブラームス自身がヴィオラ用に書き換えました。

1894年頃の作品、ブラームスが亡くなる3年前、61歳のときの作品ですが、あのような情熱的な曲を60代で書けることがすごいと思います。私も、いつまでも、内なる部分に情熱を絶やさずにいたいなと思います。

 「ヴィオラ・ソナタ」のCDは、ズーカーマンやスークなど、ヴァイオリニストとしても有名な方の録音があります。スークの曾祖父はなんとドヴォルザークです。写真はドヴォルザークです。

クーラウ

クーラウ

写真はフリードリヒ・クーラウです。ピアノのレッスンで「ソナチネアルバム」を弾いたことがある人はご存じかと思います。私も、子供の頃は夢中で弾きましたが、大人になって改めて聴くと、「やっぱりいいなあ!」と思います。

 子供の頃、夢中になったものの、クーラウについて詳しく知ることもなく過ぎてしまいました。実は、クーラウはベートーヴェンを訪問して、「記憶がなくなるほど」お酒を飲んだというエピソードがあります。余程楽しかったのか、このとき、ベートーヴェンはクーラウに曲をプレゼントしました。タイトルは、クーラウの名前をもじって「キュール ニヒト ラウ」。「冷やしなさい、生ぬるくなく」という意味です。何を冷やすのかというと「白ワイン」です!

クラシック音楽講座はもちろん、ピアノレッスンでも、時間があるときは、生徒様にエピソードをお話しています。ピアノに向かう時間が楽しいものになればいいなと思います。