ピアノ選び&消音対策

ピアノの種類

本物のピアノと電子ピアノ

ピアノは「アコースティック・ピアノ」と「電子ピアノ」があります。「アコースティック・ピアノ」はいわゆる「本物のピアノ」で、アップライトピアノとグランドピアノがあります。「電子ピアノ」は文字通り、コンセントを差し込み、電源を入れて演奏するピアノです。

アコースティック・ピアノ

グランドピアノ

スタインウェイのピアノ

 

「グランドピアノ」のグランドとは「豪華な」という意味で、その名の通り、美しい音色が特徴です。奥行きの長さが長くなればなるほど、価格が高くなります。重量も大きさによって異なります。

音大進学を考えておられる方は、アップライトピアノとは構造が違うため、グランドピアノの購入をおすすめします。お部屋が狭い場合は、「コンパクトグランドピアノ」を検討されるのもよいでしょう。

 

アップライトピアノ

ヤマハのアップライトピアノ

アップライトピアノとは「直立ピアノ」という意味で、その名のとおり、縦に弦が配されています。狭い部屋でも置けるように開発されたものです。高さが高いほど価格が高くなります。

グランドピアノとの大きな違いはペダルです。真ん中のペダルは踏み込んだまま、小さな音で練習できるようになっていますが、マンションで夜中に練習するときは、それでも音が聞こえますので注意が必要です。

中古ピアノ

最近では中古ピアノも人気があります。中古といっても、キズだらけのものが販売されるはずはなく、きちんとメンテナンスされたものが販売されています。なかには「オーバーホール」といって、ピアノ88鍵分の弦、チューニングピン、ハンマー、ダンパーフェルト等の 部品を新しいものに交換されたものもあります。

安い中古ピアノは、購入後の寿命が短い場合もありますので、購入前に尋ねておきましょう。ピアノの寿命は40年と言われています。

電子ピアノ

電子ピアノの選び方

ヤマハ電子ピアノ

「電子ピアノ」はヤマハ、カワイ、ローランド、カシオなどから出ています。

 最近の電子ピアノは最高峰のピアノのサウンドが搭載されています。カワイは「シゲルカワイ」、ヤマハはCFXやベーゼンドルファー、カシオはベヒシュタインといった、アコースティックピアノではなかなか手が届かないような高級ピアノ(1000万~2000万円級のピアノ)のサウンドで演奏することができます。ヘッドホンから聞こえる音にうっとりします♡

 

ヤマハのハイブリッドピアノ、アバングランドは、グランドピアノの形をしたものがあります。高級感があり、気分が上がること間違いなしです。

 

鍵盤も高級機種になると、アコースティックピアノと同じ木製鍵盤です。木目があって、かなり本格的です。

 

メーカーによって、鍵盤のタッチはかなり異なります。お子様の場合は、音感教育も兼ねて、本格的なサウンドを重視されるとよいと思います。大人の女性の方は、年齢を重ねることを考慮して、タッチが軽いものや木製鍵盤を選んだほうがよいのではないかと思います。

 

 

サイレントピアノ

本物のピアノに消音ユニットをつけたもの

「サイレントピアノ」とは、アコースティック・ピアノに「消音ユニット」を取り付けたものです。見た目は本物のピアノですが、デメリットもありますので説明しておきます。

 

「サイレントピアノ」は、音が鳴らないようにするために「シャンクストッパー」で打弦を止めてピアノが鳴らないようにしています。そのため、消音中は消音ユニットの「録音された音」を聴くことになります。録音の音源は電子ピアノのほうが良いこともありますので、サウンドにこだわる方は注意が必要です。

 

また、消音機能を使わないときも、シャンクストッパーがあるため、どうしてもアコースティックピアノとタッチが変わります。そのため、せっかく消音ユニットをつけたのに、結局、再工事して取り外したという人もいます。中古ピアノとして手放すときも、電子ピアノ同様、ほとんど価格がつきません。

防音と消音は違います!

ご近所への音洩れが気になる方

「防音」と「消音」、何が違うのでしょうか。まず、「消音」とは先にお話したように、ピアノの音自体を消すことで、ヘッドフォンで聴けるようにすることです。つまり、電子ピアノやサイレントピアノがそうです。外への音漏れはほとんどしませんが、鍵盤を叩く音やペダルを踏む音が家族に聞こえる場合はあります。

 

「防音」とは、ピアノの音を出しつつ、外に音が漏れないないようにすることです。お部屋全体を防音工事する、防音室を作る、あるいは部分的な防音(マットやカーテンなど)をすることです。部分的な防音は完全な防音にはならないため、外に漏れます。防音室も完全な防音ではないのと、実際に演奏したときに聞こえる音色に満足できるかどうか(壁に音が吸われるため音響に満足できるか)、確認しましょう。工事費用は高額です。