ピアノ選び&消音対策

ピアノの種類

本物のピアノと電子ピアノ

京都ゆうこサロンピアノ教室のピアノ選び

ピアノは「アコースティック・ピアノ」と「電子ピアノ」があります。「アコースティック・ピアノ」はハンマーが弦を叩くことで音が鳴り、アップライトピアノとグランドピアノがあります。「電子ピアノ」は文字通り、コンセントを差し込み、電源を入れて演奏するピアノで、鍵盤を押すと録音された音が鳴ります。

 

防音を気にされて、アコースティック・ピアノ(サイレントピアノ)と電子ピアノ、どちらを購入するか迷う場合は、下に記載していますので、ご参考になさってください。防音と消音についてもあとに記載していますので、合わせてお読みください。

 

重量は、グランドピアノは255~400kgもありますので、床の補強が必要な場合があります。2階に置きたい方は楽器店の方に相談しましょう。

アコースティック・ピアノ

国産ピアノ

国内のピアノメーカーはヤマハとカワイが有名です。ヤマハは華やかな音色、カワイはまろやかな音色が特徴といわれています。どちらがよい・悪いというのではなく、それぞれの会社の個性で選ぶとよいと思います。両社の違いを少し書いておきます。

 

*ヤマハのアクションは木製がほとんどですが、カワイのピアノはプラスチック製のアクションを導入しているものが多くあります。

*ヤマハのピアノのタッチは軽めでカワイのピアノタッチは重めといわれています。その理由は鍵盤の重さにあります。ヤマハは50g、カワイは54gほどです。鍵盤の重さが気になる方は「調整が可能かどうか」をお店で尋ねましょう。

*価格が高い=自分に合っている、とは限りません。部屋の大きさに合わせたピアノを選びましょう。

*ピアノの音色は大切です。最近はアリコート方式などで共鳴に注目したピアノが増えています。必ず試し弾きして、音色を確認しましょう。

中古ピアノ

最近では中古ピアノも人気があります。中古といっても、キズだらけのものが販売されるはずはなく、きちんとメンテナンスされたものが販売されています。なかには「オーバーホール」といって、ピアノ88鍵分の弦、チューニングピン、ハンマー、ダンパーフェルト等の 部品を新しいものに交換・組み付け、ピアノの機能をほぼ新品同等の状態に回復させたものもあります。現在、生産されていないピアノが思いがけず手に入ることもあります。

電子ピアノ

電子ピアノの選び方

ヤマハ電子ピアノ

「電子ピアノ」はヤマハ、カワイ、ローランド、カシオなどから出ています。

 ヤマハやカワイはピアノメーカーですので、それぞれのグランドピアノの最高峰の音色が搭載されています。カワイは「シゲルカワイ」、ヤマハはCFX、どちらもショパンコンクールで使われるグランドピアノです。ローランドのサウンドは以前から男性に人気があります。バンドでもよく使われています。

 

電子ピアノ選びのポイントは、まずは「音」です。電子ピアノにはピアノのほか、パイプオルガンやチェンバロ、ギターなどが入っていますが、ピアノを習う人にとって、ピアノの音色が一番大切です。自分が聴いて心地良いものを選びましょう。

 

次に「操作」です。機械操作が苦手な方はシンプルなものを選んだほうがよいでしょう。また、ピアノタッチも重要です。本物のピアノタッチに限りなく近づけた機種が増えていて、鍵盤も、樹脂製や木製がありますが、鍵盤の重さも重要です。

 

楽器店に行くと、「スピーカー」のことを言われると思いますが、ヘッドフォンで練習するのであれば、スピーカーはそれほど問題ではないでしょう。

 

ところで、「電子ピアノ」と「キーボード」の違い、わかりますか?電子ピアノはピアノを再現できる楽器のことで、鍵盤は88鍵あります。キーボードは鍵盤楽器を楽しむためのもので、持ち運ぶことを考えていますから、鍵盤数が少なく、32~61鍵です。ですので、ピアノレッスンに通う方は、ピアノを再現できる88鍵、ペダル付の「電子ピアノ」をおすすめします。

 

私の教室の生徒様のなかでは、カラーはホワイトが人気です。私は汚れが気になるのでブラウンを持っています。インテリアのひとつになりますから、部屋と調和する色を選びましょう。

サイレントピアノ

本物のピアノに消音ユニットをつけたもの

アコースティック・ピアノに「消音ユニット」を取り付けたものが「サイレントピアノ」です。見た目は本物のピアノですので、誤解されている方が多いので説明しておきます。

 

「サイレントピアノ」は、音が鳴らないようにするために「シャンクストッパー」で打弦を止めてピアノが鳴らないようにしています。そのため、消音中は消音ユニットの「録音された音」を聴くことになります。録音の音源は電子ピアノのほうが良いこともありますので、音質にこだわる方は注意が必要です。

また、鍵盤のタッチもシャンクストッパーがあるため、どうしてもアコースティックピアノとタッチが変わります。必ず、試し弾きをして、確認してください。

 

寿命も、消音ユニットの故障で短くなりますので、中古のサイレントピアノを購入する場合は、そのことも含めてお店の方に相談しましょう。

防音と消音は違います!

ご近所への音洩れが気になる方

「防音」と「消音」、何が違うのでしょうか。まず、「消音」とは先にお話したように、ピアノの音自体を消すことで、ヘッドフォンで聴けるようにすることです。つまり、電子ピアノやサイレントピアノがそうです。外への音漏れはほとんどしませんが、鍵盤を叩く音やペダルを踏む音が家族に聞こえる場合はあります。

 

「防音」とは、ピアノの音を出しつつ、外に音が漏れないないようにすることです。お部屋全体を防音工事する、防音室を作る、あるいは部分的な防音(マットやカーテンなど)をすることです。部分的な防音は完全な防音にはならないため、外に漏れます。防音室も完全な防音ではないのと、実際に演奏したときに聞こえる音色に満足できるかどうか(壁に音が吸われるため音響に満足できるか)、確認しましょう。工事費用は高額です。