「華麗なる大円舞曲 Grande Valse Brillante」としてよく知られる第1番のワルツ。出版されたのは1834年のことです。
華やかなファンファーレで始まりますが、このときの指使いはヘンレ版、コルトー版、パデレフスキ版とも、右手で1-3-2と記されています。
上の楽譜をご覧いただくと、最初の音を左手の3で弾くように書かれています。実はこの楽譜はピアニストのジャン=マルク・ルイサダさんによるものです。実際、ルイサダさんの演奏を見ると、この通り弾いておられました。
小説もそうですが、始まりはとても大切です。「雪国」の「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。」という始まりで、読者はたちまちその小説の世界に引き込まれる…。音楽も同じです。音に思いを込めて弾いてみると、ピアノがますます楽しくなるのです。

