ショパンの楽譜~ブライトコプフ・ウント・ヘルテル社版

ショパンのエディション選び

画像は私が持っているショパンの楽譜の一例です。「ショパンの楽譜はどの版を選べばよいか」という本が出ているほど、ショパンの楽譜選びは難しいです。 なぜなら、ショパンの楽譜は、出版社によって、アーティキュレーションや音までが違うということがあるからです。

 

画像のなかで一番レアな楽譜はブライトコプフ・ウント・ヘルテル社のものです。現存する出版社のなかで最も古い出版社ですが、なかなか手に入りません。パデレフスキ版の「注解」に「ブライトコプフ・ウント・ヘルテル社版では~となっている。」という記載がたくさん出てきますが、それほど重要な楽譜であるということです。

 

画像のブライトコプフ・ウント・ヘルテル社版はショパンのピアノ協奏曲で、校訂者はイグナーツ・フリードマンです。フリードマンはポーランドのピアニスト・作曲家で、ブライトコプフ・ウント・ヘルテル社の『ショパン・ピアノ曲全集』のほとんどを校訂しました。

 

「校訂」という言葉を使いましたが、校訂とは、よりよい演奏をするために専門家がアーティキュレーションやダイナミクス、運指などが盛り込んだ楽譜のことです。コルトー版はアルフレッド・コルトーが校訂者です。ブライトコプフ版は、フリードマンの解釈が書かれています。

 

エキエル版はショパンコンクールで推奨されている楽譜です。パデレフスキ版も根強い人気があります。ヘンレ版は原典版で、ブルーの表紙は「ヘンレ・ブルー」と呼ばれます。この色の表紙を見ただけで、「ヘンレ版だ!」とわかります。