クラシック音楽講座でも何度もとりあげているベートーヴェン。何度お話してもしきれないほど、たくさんのエピソードがあります。
ベートーヴェンの名言は多くありますが、なかでも「苦悩を突き抜ければ、歓喜に至る」が有名です。年末よく演奏される「第九」は交響曲第9番のことで、1824年、ベートーヴェンが53歳のときの作品です。といっても、ベートーヴェンがシラーの詩「歓喜に寄せて」に感動し、曲をつけようと思い立ったのは1792年、22歳のころでした。
ベートーヴェンは20代後半から難聴に悩まされ、40代に入るとさらに悪化していき、晩年の10年はほぼ聞こえない状態でした。ですので、この曲の初演の指揮ができませんでしたが、初演は大成功でした。
指揮者の西本智実さんの言葉をご紹介します。
「第九は今を生きる人の作品です。闇があれば光もあり、始まりがあれば終わりもある。演奏するたびに、今自分の人生はどのあたりなのだろうと、照らし合わせながら思いを深めていく、私にとっては、そんな作品でもあるのです。」

