今年2025年はヨハン・シュトラウス2世(1825-1899)の生誕200年にあたる年でした。1世は父親で「ラデツキー行進曲」で有名な「ワルツ王」。1世の他界後、2世が「ワルツ王」と呼ばれることになります。
絵画の右上中央でヴァイオリンを演奏しているのはヨーゼフ・ランナー、2つ右のヴァイオリンがシュトラウス1世。二人はライバルでした。
ワルツとは日本語で「円舞曲」と訳されますが、3拍子の舞曲のことです。ヨハン・シュトラウスは数々のウィンナ・ワルツを作曲して、人気を博しました。ショパン(1810-1849)が活躍した時代は、まさにシュトラウス親子のワルツ全盛期で、ワルツといえばシュトラウス、といっても過言ではなく、「ウィーンの聴衆はヨハン・シュトラウスのウィンナ・ワルツには盛大な拍手を送るけれど、 僕の作品やピアノ演奏には全く無関心」とショパンが愚痴をこぼしたほどでした。
しかしながら、ショパンはシュトラウスとは違う「ワルツ」を作り上げました。ショパンにとっての「ワルツ」とは、タイトルが「ワルツ」でありながらも、自分の美意識や芸術性を表現する作品であったというべきでしょう。
"If Chopin had written it for dancing, more than half of the dancers would necessarily be represented by countesses."
-Robert Schumann~
「もしショパンがワルツをダンス用に書いたとしたら、ダンサーの半分以上は必然的に伯爵夫人になるはず。」
ロベルト・シューマン

