憧れのピアノを習ったものの挫折してしまった…というのは、大人も子供もあることです。
子供がピアノをやめる理由は以下が多いと思います。
1. 好きでもないのに親から「習わされている」
2. 遊びたい
3. とにかく練習がいや!
4. 面白くない
など。「ピアノ」に限らず、ほかの習い事でも同じ理由が多いのではないでしょうか。
1つめ。これは親御さんの愛情なのでなんとも言えません。「子供の可能性は未知だから、いろんなことをさせてあげたい。」と思うのが親心。合わなければやめたらいいというのが結論です。子供の頃に習っていたから、大人になってまた弾いてみたくなった、という「再開組」の方が多いのを見ているから思うことですが、子供の経験は決して無駄ではないということも事実です。子供のときに習わせてもらったことを感謝するときもあると思います。
2つめ。遊びたいと思うのはみんな共通です。遊ぶなとは言いません(笑)。大人だって遊びたいです。遊びが楽しいのは、その逆があるからです。逆というのは、子供の場合、勉強や学校、習いごとですし、大人の場合は、仕事や家事です。生活のなかで区切りをつける習慣をつけ、遊ぶ時間も作ってあげることが大切だと思います。
3つめ。ピアノは練習しないと上手になれません。初級の場合、そんなに練習しなくてもすぐにマルをもらえた、ということがあるかもしれませんが、レベルが上がると、そういうわけにはいきません。それはスポーツでも語学でも、また、自転車に乗れるか乗れないか、も同じです。練習した先の達成感を楽しめるようになれるかどうかがカギです。
4つめ。面白くないのはいろんな理由があります。「いつもクラシックで面白くない、今はやりの曲を弾いてみたい。」また、「ほかの子(YouTubeを含めて)はどんどん進むのに、自分はいつまでたっても上手になれない。」など。やめる前に、どこが面白くないのか、お子様に聞いてみるのもよいかもしれません。日本人でよくあるのは、「人と比べてしまう」ことです。しかも、上手な人と比べて、自分はどう・・・と落ち込むパターンです。YouTubeのよいところは、一流の人ばかりではなく、ごく普通の人もアップしているところです。みんな、がんばっているんだな、と思うことで、続ける意欲につながることもあります。
習い事とは、「通うことで満足する」ものではありません。そこから得られる技術や精神的な成長を見守ってあげることが習い事だと思います。