半音階の練習~クロマティック・スケール

ハノン半音階

ピアノの曲を弾いていると、半音階が出てくることがあります。ショパンの「幻想即興曲」も35小節から半音階が登場します。出版社(エディション)によって書かれている指番号が異なりますが、初稿には指使いは書かれていません。(初稿が音も全く違うので、そこからびっくりしますね!)

 

半音階がうまく弾けないという人は、ハノンの第40番を練習するのもおすすめです。英語では半音階のことを「クロマティック・スケール」といいます。

 

右手の指使いを見てみましょう。黒鍵と白鍵が交互に続く部分では、白鍵を親指(1の指)、黒鍵を中指(3の指)を使って弾きますが、白鍵が続く部分(「ミとファ」や「シとド」)は白鍵を1と2の指を使います。まずはこの指使いをしっかり覚えます。

 

弾いていると、親指をくぐらせる、いわゆる「指くぐり」になることに気付くと思います。親指をくぐらせるため、指の形は丸くしておかないとくぐりにくいので、手の形にも気を付けましょう。

 

幻想即興曲では、右手だけ半音階になり、左手は和音を弾きますが、左手も練習しておくと、ほかの曲を弾くときにも便利です。はじめはゆっくりと練習して、弾けるようになったら、メトロノームを使って練習するのも効果的です。楽譜に記載されているように、最初は♩= 60からチャレンジしてみましょう。