大人ピアノは上達するのか?

大人のピアノレッスン

最近、私のピアノ教室では大人ピアノのご入会が増えています。「生涯学習」という言葉が生まれてから久しくなり、人生をより豊かにしたいという人が増えていることを実感します。

 

「大人ピアノ」と一言で言っても、まったく初めてという方、子供のときに習っていて、すぐにやめてしまい、大人になってからまたやろうという、いわゆる「再開組」の方など、さまざまです。

 

再開組の方は、久しぶりに指を動かすことになりますが、音符が読めるので、指が動いてくると、すぐに曲を弾くことができます。まったく初めての方は、音符が読めない方がほとんどですので、まずは音符の読み方を練習します。その場合、最初は「ドレミ」が書かれた楽譜を使いますが、私は大人の方にはこども向けのテキストは使わないようにしています。

 

なぜなら、テキストというのは年齢に合った進み方で合理的に作られているからです。たとえば、英語のテキストでも、こども向けと大人向けでは内容が異なるのと同じです。もし、独学でピアノを学んでいる方がいらっしゃいましたら、ご参考になさってくださいね。

 

また、特にシニアの方にとって、音符が小さくて見えないのは、とてもストレスです。大人用の楽譜のなかには、大きな音符で見やすくなっているものが多いので、ピアノの練習に集中できます。

 

大人になってから始めるピアノは、こども時代のピアノとは全く異なります。弾きたい曲もこども時代とは違うでしょう。今は、いろんな楽譜を気軽に入手できる時代ですので、自分に合った曲を自分らしく弾くことがピアノの上達につながると思います。表題の結論を言いますと、「大人になってからでもピアノは上達します」。楽しくレッスンしましょう。