![バッハとショパン](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=645x10000:format=jpg/path/s9af6e8149c16562c/image/ie7904e1692b4e7bf/version/1717982121/%E3%83%90%E3%83%83%E3%83%8F%E3%81%A8%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%91%E3%83%B3.jpg)
ピアノレッスンで「バッハは嫌い」という人がいますが、「バッハは宇宙だ」といって、バッハばかり聴いている、という人も多くいらっしゃいます。聴くにはいいけれど、弾くのはとっても難しいバッハなのです。
「音楽の父」と呼ばれるバッハですが、実はバッハの死後、長い間、忘れられていました。1829年、メンデルスゾーンによって、「マタイ受難曲」の復活上演がなされ、バッハが再評価されるようになったのです。
ショパンは療養のため、ジョルジュ・サンドとマヨルカ島に住み、そこにバッハの楽譜を持っていきました。ショパンの書き込みが入った「平均律クラヴィーア曲集」の楽譜も残っています。もとの楽譜に強弱記号や速度記号が書き加えられていて、とても興味深いものです。バッハへの敬意とともに、その革新的な内容に挑んだのが、「24の前奏曲」です。「雨だれ」はそのなかの1曲です。