![ミスタッチをなくす方法](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=572x10000:format=png/path/s9af6e8149c16562c/image/i934c46f7d36283cc/version/1712275408/%E3%83%9F%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%83%E3%83%81%E3%82%92%E3%81%AA%E3%81%8F%E3%81%99%E6%96%B9%E6%B3%95.png)
「家ではもっと上手に弾けるんです・・・。」
ピアノレッスンで、多くの生徒さんがおっしゃる言葉です。そういうとき、私が思うのは、「わかります、私もそうです!」です(笑)。
ピアノレッスンでは、自宅と違うピアノを弾き、しかも、先生が隣にいる、というシチュエーションなので、否が応でも緊張します。オンラインレッスンでも、画面に映る自分を見て、知らず知らずに緊張することもあるでしょう。ご自宅で練習していたときより、レッスンでミスタッチが増えてしまうのは「緊張によるもの」が大きいです。
そんなとき、講師は何を見ているかというと、「本当に間違っているかどうか」です。どういう意味かというと、楽譜の読み間違いで音を間違えているのか、緊張からミスタッチしているのか、です。これは大きな違いです。音符の読み間違いは、すぐに直らないことが多いので、自宅で再度、ゆっくり復習していただくことになります。
緊張からミスタッチが多いときは、家で練習しているときよりも、速く弾いていることが多いです。全体的に速く弾いてしまっている、プラス、細かい音符が続くところは、更に速く弾きがちです。そうなると、指が回らなくなり、ミスタッチにつながります。そういう場合は、「イン・テンポ」で演奏することに注意します。逆に、お子様のレッスンでありがちですが、難しくて弾けない箇所だけ急に遅くなることもあります。ブルグミュラーの「アラベスク」はその例で、左手が難しいところで急に遅くなってしまうパターンです。これはミスタッチではなく、左手の練習を重ねることで速く弾けるようになります。
「イン・テンポ」とは「正しい速さで」という意味で、演奏速度を一定に持続する事をいいます。オーケストラは、団体で演奏するため、指揮者がいて、テンポを揃えますが、ソロ・ピアノの場合は自分で速さを決めるため、テンポが安定しません。「自由にゆらぎのある演奏にしたい」というときも、テンポがあってこその「テンポ・ルバート(柔軟にテンポを変える)」です。(これについては、また次回、お話します。)
自宅での練習では、難しい箇所をまずは弾けるテンポでゆっくり練習し、イン・テンポで弾けるようにしましょう。メトロノームも効果的です。今はアプリがありますので、ダウンロードすると便利です。私もヤマハのアプリを入れています!楽しくレッスンしましょう。