ピアノを買うときは売ることも念頭に

グランドピアノ

私はピアノ講師という職業柄、生徒様からピアノ購入の際のご相談を受けることが多いのですが、最近、よく話題にするのは「ピアノを売るとき」のことです。買うときこそ、売ることも考えておきたいというのが今日のブログです。

 

「え?これから買うのに、もう売るお話?」と思われるかもしれませんが、どういうことかといいますと、大人の生徒様の場合、「私が死んだあと、ピアノはどうすればいいですか?財産になりますか?」と聞かれることがあります。先日、たまたま、生命保険会社の外交員の方が、同じことを聞いてこられました。「お客様から聞かれたんですけど、グランドピアノって売ったらいくらになるんですか?誰も弾かなくなって、邪魔だから売りたいそうなんです。」と(ちょっと悲しいお話ですが)。自分の(あるいはご家族の)楽しみで買ったものの、不要になったら邪魔になってしまい、少しでも財産に、というお気持ち、よくわかります。

 

これはシニアの方だけのお話ではなく、お子様の場合も同じです。「ピアノを続けるつもりで買ったけれど、やめてしまった。」というときや、「音大受験を本格的に考え始めたので、アップライトをグランドに買い換えたい。」というとき、少しでも高く売りたい、というのが本音でしょう。

 

そこで、インターネットで見つけたのが、「○○ピアノ」という中古ピアノの買い取りサイトです。買取価格が細かく書かれていて、注意書きに「ピアノのメーカー、種類、保存状態等により、買取りが難しい場合は、お引取り費用が発生する場合がございます。」と書かれています。そうなんです。場合によっては、お金を取られることになってしまうのです。

 

ピアノを購入する際、自分が気に入ったピアノを選ぶことはもちろん大切ですが、どのメーカーのピアノにするかを悩んでおられる方は、ご参考になればと思います。