ピアノ愛好家にとって、作曲家がどんな人だったのか、気になるところ。私はショパンの左手のデスハンドを展覧会で見たことがあります。
ショパンの死後、彫刻家クレサンジュがショパンの顔と左手の型を取り、デスマスクとデスハンドを制作しました。クレサンジュはショパンの恋人だったジョルジュ・サンドの娘婿にあたる人ですが、彼が原因でサンドとショパンが別れることになってしまったお話も有名です。それはともかく、そのデスハンドはショパン記念館に保管されています。
しかしながら、そうそうポーランドに行くのは難しく、実物大のショパンの手の写真で較べてみました。
ショパンの手は私とほぼ同じ大きさです(いや、私のほうが指は太い…)。ショパンの身長は約170㎝、体重は45㎏だったそうで、結核を患って痩せていたことがわかります。指も細くなってしまったのでしょう。ショパンのピアノは細幅鍵盤で、今より鍵盤の幅が細く、タッチも軽かったとか。
ショパンの手に思いを馳せながら、ショパンの作品を練習するのも楽しいです。ピアノの生徒さんにもご覧になっていただこうと思っています。