
12月になるとベートーヴェンの「第九」がよく演奏されることはご存知だと思いますが、その理由までは知らない、という方も多いと思います。日本では「第九」は特別の意味を持っています。第二次世界大戦中の1943年、学徒出陣で卒業を12月に繰り上げた学生たちの壮行会で「第九」の「歓喜の歌」が演奏されました。場所は上野音楽堂でした。戦後、生還した学生たちが再び12月に「第九」を演奏し、帰らぬ仲間たちを追悼したことで広まったといわれています。それから日本では12月に「第九」が演奏されるようになりました。
クラシック音楽講座では、美しいクラシック音楽を聴きながら、曲や作曲家のエピソードや時代背景をお話します。午後のひととき、一緒に楽しみませんか。2024年1月期の生徒様募集が始まりました。お問い合わせ、お申し込みは京都新聞文化センター075-213-8141までお願いします。